予告編
嘘つき、泣き虫、見栄っぱり交際10年の恋人は去り額の傷と白い猫だけが残った。やけっぱちのポーラが繰り広げる等身大のパリ暮らし。
<STORY>フランス、パリ。31歳のポーラは、10年付き合った写真家の恋人に突然別れを告げられる。お金も、家も、仕事もないポーラは、恋人の飼い猫とともにパリを転々とするはめに。ところが、気ままな性格が災いし、居候先の友人宅からも、安宿からも追い出され、疎遠だった母親にも拒絶されてしまう。パリにはポーラの居場所などなかったのだ。なんとか住み込みのベビーシッターのバイトを探し出し、ショッピングモールの下着屋でも働き始める。ようやく自分の居場所を見つけたかに思えたが……。
公式サイト:https://www.senlis.co.jp/wakai-onna/
https://www.cinemacafe.net/article/2018/07/28/57707.html
監督・脚本:レオノール・セライユ
監督のレオノール・セライユは2013年にフランス国立映画学校の卒業制作として書いた脚本をもとに本作を完成させ、見事2017年カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞。カンヌを皮切りに数々の映画祭で様々な賞を獲得し、フランスで最も権威のある映画賞・セザール賞にもノミネートを果たした。主演のレティシア・ドッシュは本作での体当たり演技により、リュミエール賞最有望女優賞を獲得。今後が期待される才能溢れる若手女優である。パリ中をエネルギッシュに動き回るポーラを体現したドッシュは、時代にふさわしい、何者にも媚びない新しいヒロイン像を作り出した。
1986年フランス生まれ。リヨン、パリ、バルセロナで文学の勉強後、フランス国立映画学校(La Femis)の脚本制作コースで学ぶ。卒業後16㎜フィルムで撮影し、ナタリー・リシャール主演の短編『Body』を監督。『若い女』は卒業制作の脚本を元に監督した長編デビュー作である。
ユーロスペース:14:20-16:10 (97分)
お金も、家も、仕事もない「若い女」を支えるフランス社会のあり方。社会保障制度の視点から。