予告編
ひょんなことから一緒にタイ国内を巡る旅に出た中年男性と象の珍道中を描き、サンダンス映画祭で話題を集めたロードムービー。人生に幻滅した建築家のタナーは、ある日バンコクの街中で、幼い頃に飼っていた象のポパイと偶然の再会を果たす。タナーはポパイを故郷へ連れて帰るため、かつて一緒に育った農場を目指して旅に出る。これが長編デビュー作となる新人女性監督カーステン・タンがメガホンをとった。
公式サイト:http://trenova.jp/popaye/
監督・脚本:カーステン・タン
1981年、シンガポール生まれ。シンガポール国立大学を卒業後、映画学校(ニーアン・ポリテクニック)で映画制作を学ぶ。2本の短編映画を作った後、韓国、タイでの生活を経て渡米。ニューヨーク大学にて映画制作の修士号を取得する。これまでの監督作はシンガポール、サンダンス、ロッテルダム、トロント、釜山などの国際映画祭にて上映され、CNNの番組「注目の人物(Ones to Watch)」で特集されるなど、国際的に注目を集めている。『Dahdi』(2014)でシンガポール国際映画祭最優秀東南アジア短編映画賞、『Fonzi』(2007)で同映画祭最優秀監督賞を受賞。長編第1作である本作はサンダンス映画祭、ロッテルダム国際映画祭、チューリッヒ国際映画祭で受賞するなど、受賞歴多数。現在はニューヨークを拠点に活動しており、ジョルジオアルマーニのCMなども手掛けている。
タネート・ワラークンヌクロ
1958年生まれ。歌手、作曲家、音楽プロデューサー、俳優。80~90年代にかけて、タイのプログレッシブ・ロックのパイオニアとしてヒットチャート1位を獲得するなど高い人気を誇るが、絶頂期に突然表舞台から姿を消す。その後、自身のレーベル「Music Bugs Company」を設立し、タイの有名ロックバンドを多数輩出。約20年の休業を経て、2015年に歌手活動を再開。俳優として本作で長編映画デビューを果たし、『バッド・ジーニアス危険な天才たち』(2017)にも出演。
ユーロスペース:11:50-13:45 (102分)