予告編
この映画は、セクシュアル・マイノリティの漫画家とそのアシスタントである美青年との心の交流を縦糸に、主人公・新井祥と周りのLGBTの人たちとの交友を横糸として紡がれる愛の物語である。
自分自身を「男性でも女性でもない何か」と認識して、自身の体に起きた体験をエッセイ漫画として発表しているインターセックス漫画家・新井祥の内面に迫るドキュメンタリー。30歳まで女性として暮らし、染色体検査でインターセックスと判明した新井祥。離婚も経験した新井は東京から名古屋へ転居し、専門学校の非常勤講師となる。そこでゲイの美少年こう君と出会い、アシスタントとなったこう君との同居生活をスタートさせる。出会いから10年を経て、こう君は漫画家デビューを果たし、自身がゲイであることをカミングアウトする。こう君との日常を中心に、新井と国内外のセクシュアル・マイノリティたちとの交遊を追っていく。
公式サイト:https://seibetsu-movie.com
http://www.uplink.co.jp/movie/2018/50957
新井祥
漫画家。30歳まで女性として暮らしてきて、染色体検査でインターセックスと判明。
自身は、男性でもなく、女性でもない何かと性自認し、自分の体に起きた劇的な体験をエッセイ漫画として飄々と描く。離婚も経験し、東京から名古屋へ引っ越し、専門学校の非常勤講師となる。
そこで出会ったゲイの美青年、こう君をアシスタントにして、同居生活を送る。
出会いから10年、こう君は漫画家デビューし、カミングアウトをする。カメラが二人の生活に密着し、新井の心の奥底を照射するとき、二人の関係は思わぬ方向へ・・・。
https://ja.wikipedia.org/wiki/新井祥
『性別が、ない!』 ぶんか社2005-2012
漫画家。ボーイズラブコミック誌「ルチル」(小社刊)にて、往年の少女漫画テイストの作風を引っ提げ2015年デビュー。これを機に、自身がゲイであることをカミングアウトしました。コミックエッセイ作家・新井祥氏(「性別が、ない!」全15巻/ぶんか社刊ほか)のアシスタントを長く務め、氏のエッセイに「アシスタントのこう君」として登場、可憐な美貌&軽やかな弁舌で読者から愛されています。
『純情少年僕が男とヤッた理由』 ぶんか社 2018
監督:渡辺正悟
UPLINK: 10-20-12:06 (106分)
【上映後舞台挨拶】登壇者:渡辺正悟(本作監督)
エッセイ漫画というジャンルがある。フィクションではなく、インターセックス* として現実に体験したことを漫画にし、セクシュアリティと愛を赤裸々に描き、圧倒的に支持されている漫画家・新井祥。
セクシュアル・マイノリティの悩みや疑問―、恋・SEX・体・性別について、自らの経験から、どう生きたらいいか悩める若者たちにアドバイスをしている。
しかつめらしい教条的なものでなく、笑いとユーモアあふれ、時に無理解な社会に対する痛烈な批評性を持つメッセージ漫画だ。
香港の細細老師
香港の漢方医、細細老師は30数年間、欠陥を持ったという気持ちにさいなまれながら「男性」として生活し、のちに、検査でインターセックスであることがわかる。今は漢方医の仕事の傍ら、セクシュアル・マイノリティの若者の相談や、インターセックスの赤ん坊に対して、早まった時期での手術をしないように社会に呼び掛けている。やっと、ソウルメイト(心の友)に出会ったと思った新井の心には・・・
タイのガトゥーイ
タイでは昔から女性の姿で社会生活をおくる男性たちが多い。彼らはガトゥーイと呼ばれ、タイ社会は彼らを差別することなく、受け入れている。公務員(中学教師)のトンター先生は手術を済ませ、女性として暮らす。(タイでは手術をしても法的には男性のまま)美人の先生を子供たちは、敬意をこめて、「第2の女性」と呼ぶ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/インターセックス