予告編
パレスチナ自治区、ガザ。クリスティンが経営する美容室は、女性客でにぎわっている。
店主のクリスティンは、ロシアからの移民。美容室のアシスタントのウィダトは、恋人で、マフィアの一員アハマドとの関係に悩んでいる。亭主の浮気が原因で離婚調停のエフィティカールは、弁護士との逢瀬に向けて支度中。戦争で負傷した兵士を夫に持つサフィアは、夫に処方された薬物を常用する中毒者だ。敬虔なムスリムであるゼイナブは、これまでに一度も髪を切ったことがなく、女だけの美容室の中でも決してヒジャブを取ることはない。結婚式を今夜に控えたサルマ、臨月の妊婦ファティマ、ひどい喘息を患っているワファ、離婚経験のあるソーサン…それぞれの事情をもつ、個性豊かな女性たち。
戦火の中で唯一の女だけの憩いの場で四方山話に興じていると、通りの向こうで銃声が響き、美容室は殺りくと破壊の炎の中に取り残された…。
公式サイト:http://www.uplink.co.jp/gaza/
http://www.uplink.co.jp/movie/2018/51105
タルザン&アラブ・ナサール監督
1988年、ガザ生まれ。一卵性の双子が生まれたのはガザ地区にあった最後の映画館が閉館した1年後だった。アルアクサ大学で芸術の学士号(絵画専攻)を修めて卒業。その後、2人は映画製作を開始する。2013年の初監督短編『Condom Lead』はカンヌ国際映画祭の短編部門で上映、本作『ガザの美容室』は2015年のカンヌ国際映画祭批評家週間でワールドプレミア上映された。
フィルモグラフィー
2015年 『ガザの美容室』(長編)
2014年 With premeditation(短編)
2014年 Appartment 10/14(短編)
2013年 Condom Lead(短編)
2009年 Colourful Journey (短編)
「戦争中であっても、彼女たちは常に人生を選択している。僕たちは“虐げられたパレスチナの女性”ではなく、人々の暮らしを、死ではなくて人生を描かなきゃならないんだ」
横浜シネマリン:14:20-15:50 (84分)
https://cinemarine.co.jp/gaza/