予告編
大都会の真昼間、通りを一人歩いていた女、カン・スア(カン・イェウォン)は、理由も分からないまま突如誘拐され、精神病院に監禁される。受け入れ難い非現実の中、彼女は病棟での出来事を手帳に記録し始める。それから一年後、火災事故を追跡していたTVプロデューサーのナ・ナムス(イ・サンユン)宛にその手帳が届く。ナムスはその手帳に記録されていた信じがたい事件の真相を暴くために、事故の唯一の生存者であるスアに会いに行く。取材を重ねるごとにスアが体験した衝撃的な拉致監禁の事実と、その背後に蠢く底なしの闇が明らかになっていく―。
実際の事件を基に描く韓国映画には傑作が実に多い。
そんな中、2016年韓国で起きた信じがたい拉致監禁事件をモチーフに作られた本作がボックスオフィス3日連続1位をかざり話題をさらった。
公式サイト:http://www.insane-movie.com
イ・チョルハ監督
1970年9月12日生まれ。
中央大学(Jungang University)で日本語/日本文学を専攻し、映画『イルマーレ』(2000年/原題:時越愛)の助監督を務めた。学生時代、共同で制作したGODの「嘘」のPVが大ヒットし、それから東方神起の「HUG」、神話の「Crazy」、SESの「Just A Feeling」を含め、多数のPVを制作してビジュアルリストとしての地位を確立した。デビュー作映画『愛なんていらない』(2006年)は注目を集め、『廃家』『ハロー?! オーケストラ』といった様々なジャンルに挑戦していくきっかけとなった。
本作では、保護者2人と精神専門医1人の同意があれば、一般人を精神疾患者と判定可能な法律の矛盾をテーマに描いている。丁寧なストーリー展開は目の前に横たわる社会問題を切り取りつつも、映画監督としての才能を遺憾なく発揮し、今までにない新しいジャンルの物語を我々に見せてくれている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/イ・チョルハ
カン・イェウォン
『ハロー・ゴースト』『ハーモニー心をつなぐ歌』
1980年3月15日生まれ。
MBCの人気仮想バラエティー番組「私たち結婚しました」、映画『海雲台』『ハロー・ゴースト』『クイック』をはじめ多様なジャンルへの出演で女優としての地位を確立した。本作では一転して、狂気をはらんだ魅力的なサスペンスのヒロインへと変貌を遂げた。病棟に監禁された人間の極限の精神状態を演じつつ、同時にアクション監督に賞賛されるほど過激なアクションシーンに挑み、その演技は目撃したすべての者に強烈な印象を与え、観る者を虜にした。
J&B:17:10-18:40 (91分)
韓国では、精神保健法第24条を悪用し、財産や個人の利益のために、合法的に健康な人(親族)を誘拐し、精神病院に強制入院させる事件が頻繁に起こり、社会問題になっていた。
精神保健法第24条
保護者2人の同意と精神科専門医1人の診断があれば、患者本人の同意なしに「保護入院」という名のもと、強制入院を実行できる。
※公開後の2016年9月、韓国の憲法裁で精神疾患患者の強制入院は、本人の同意なければ憲法違反の判決が下った―。
韓国で実際に起こった、法律を悪用した拉致監禁事件をモチーフに描いた社会派サスペンス。日中の大都会を1人で歩いていたカン・スアは突然、何者かに誘拐され、精神病院に監禁されて強制的な薬物投与と暴力を受けることとなる。これまで経験したことのない狂気の中、彼女は病棟でその一部始終を手帳に記録していった。そして1年後、テレビプロデューサーのナ・ナムス宛に届いた1冊の手帳。そこに記された信じがたい出来事に興味を持ったナムスはスアを訪ねるが、彼女は殺人事件の容疑者として収監されていた。ナムスが取材を進める中で、彼女が体験した地獄のような1年と、その背後にある闇が明らかとなっていく。
誰が手帳を届けたのか?
「精神病院では、ボールペンも凶器になるから使えない」カン・スア
(警察署長を殺したのはカン・スア)
チェ・ユンソ
https://en.wikipedia.org/wiki/Choi_Yoon-so
http://asianwiki.com/Choi_Yoon-So
http://wiki.d-addicts.com/Choi_Yoon_So