予告編
宮城県南三陸町の小さな漁村「波伝谷」(はでんや)。その震災までの3年間の日常を追ったドキュメンタリー映画『波伝谷に生きる人びと』から1年後が舞台の本作では、映画の冒頭、荒涼とした波伝谷の風景が映し出される。
津波によって集落が壊滅し、コミュニティが分断された波伝谷では、ある若者の一声から地域で最も大切にされてきた行事である「お獅子さま」復活の気運が高まる。それは先行きの見えない生活の中で、人びとの心を結びつける希望となるはずだった。
しかし波伝谷を離れて暮らしている人、家族を津波で失った人、さまざまな立場の人がお獅子さま復活に想いを寄せる一方で、集落の高台移転、漁業の共同化など、多くの課題に直面して足並みは一向に揃わない。震災によって生じたひずみは大きく、動けば動くほど想いはすれ違い、何が正解なのかも分からぬまま、摩擦や衝突を重ねお獅子さまは復活する。
それからさらに時は流れ、仮設住宅から高台へと居を構え、波伝谷で生きることを決意した若者は、改めて当日の地域の混乱と葛藤を振り返ることになる。
学生時代に民俗調査で波伝谷を訪れ、2005年からお獅子さまを撮り続けてきた監督が、ともに迷い、もがきながら、それでも復興に向けて歩み続けた人びとの「願いと揺らぎ」を鮮烈に映し出したドキュメンタリー。
公式サイト:https://negaitoyuragi.wixsite.com/peacetree
監督:我妻和樹(あがつま・かずき)
1985年宮城県白石市出身。2004年に東北学院大学文学部史学科に入学。翌2005年3月より、東北歴史博物館と東北学院大学民俗学研究室の共同による宮城県本吉郡南三陸町戸倉地区波伝谷での民俗調査に参加。2008年3月の報告書の完成とともに大学を卒業し、その後個人で波伝谷でのドキュメンタリー映画製作を開始する。
2011年3月11日の東日本大震災時には自身も現地で被災。その後震災までの3年間に撮影した240時間の映像を『波伝谷に生きる人びと』としてまとめ、2014年夏に宮城県沿岸部縦断上映会を開催。その後PFFアワード2014にて日本映画ペンクラブ賞を受賞し、2015年以降全国の映画館にて公開。
現在は長編3作の製作を進める傍ら、みやぎシネマクラドル、吉岡宿にしぴりかの映画祭など、地元宮城の映像文化発展のための取り組みもしている。
『波伝谷に生きる人びと』
http://hadenyaniikiru.wixsite.com/peacetree
http://webneo.org/archives/33938
http://webneo.org/archives/44817
「監督インタビュー」
http://www.cinemajournal.net/special/2018/negaitoyuragi/index.html
横浜シネマリン:12:30-15:05 (147分)
波伝谷(はでんや):宮城県南三陸町
「お獅子さま」(おすすさま)
契約講(互助組織)
観音講(女性の契約講)
「お獅子さま」や「震災復興」のテーマの中で、
ドキュメンタリー映画と映像民俗学の間で、「観音講」の動きを伝えた初めてのドキュメンタリーですね。
https://map.yahoo.co.jp/address?ac=04606&az=4.140a
https://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/288341.pdf
https://www.m-kankou.jp/archives/164970/
https://ameblo.jp/naikingdom/entry-12182900554.html
http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/museum/future/article.php?p=634
https://www.nihon-kankou.or.jp/miyagi/046060/detail/04601be2220112893