予告編
過疎化や高齢化など多くの課題を抱えた地域で、これからの暮らしを自分たちの手で作り出し、本当の豊かさを取り戻していく人々の姿を描いたドキュメンタリー。監督は、在来作物をテーマにした「よみがえりのレシピ」の渡辺智史。原発事故後に福島県の酒蔵の当主が立ち上げた会津電力、放射能汚染によって居住制限区域となった飯舘村で畜産農家が立ち上げた飯舘電力、集落の存続のために100世帯全戸が出資した岐阜県郡上市・石徹白の小水力事業といった、さまざまな地域で行われている自立のための取り組みを紹介し、それぞれの「暮らしの選択」の先にある生きがいや喜びに満ちた暮らしを通して、現代社会が見失った「豊かさ」とは何かを問いかける。ナレーションを女優の鶴田真由が担当。
『よみがえりのレシピ』などの渡辺智史監督が、本当の豊かさを取り戻していく地域の姿を描くドキュメンタリー。未曾有の人口減少に直面しながら、森の間伐材の活用で注目される岡山県の西粟倉村や、農業用水を活用した小水力発電を導入した岐阜県郡上市の石徹白など、エネルギー自治による地域再生の取り組みを追う。地域資源を生かすことで地元経済が循環し、活気を取り戻していく土地の様子が映し出される。
公式サイト:http://odayaka-kakumei.com
Story
原発事故後に福島県の酒蔵の当主が立ち上げた会津電力。放射能汚染によって居住制限区域となった飯館村で畜産農家が立ち上げた飯館電力。岐阜県郡上市の石徹白、集落存続のために100世帯全戸が出資をした小水力発電。さらに首都圏の消費者と地方の農家、食品加工業者が連携して進めている秋田県にかほ市の市民風車。自主自立を目指し、森林資源を生かしたビジネスを立ち上げる岡山県西栗倉村の取り組み、都市生活者、地方への移住者、被災者、それぞれのエネルギー自治を目指すことで、お金やモノだけでない、生きがい、喜びに満ちた暮らしの風景が生まれている。成長・拡大を求め続けてきた現代社会が見失った、これからの時代の「豊かさ」を静かに問いかける物語。
監督:渡辺智史わたなべさとし
山形県鶴岡市生まれ。東北芸術工科大学環境デザイン学科卒業。卒業後上京、ドキュメンタリー映像制作に従事する。2012年にドキュメンタリー映画『よみがえりのレシピ』を公開。同映画は香港国際映画祭、ハワイ国際映画祭に招待される。教育映像「在来作物で味覚のレッスン」が第9回キッズデザイン賞の「未来を担う消費者デザイン部門」で優秀賞。地域課題に真摯に向き合う、ソーシャルデザインとしての映像制作を探求している。有限責任事業組合いでは堂、共同代表。
https://ja.wikipedia.org/wiki/渡辺智史
『よみがえりのレシピ』 http://www.y-recipe.net/
http://shigoto100.com/event/20180214
J&B:11:15-13:00 (100分)
ソーシャルデザインとしての映像制作の探求
グリーンズ 『ソーシャルデザイン(アイデアインク) 』朝日出版社、2012
日本のローカリズムの実践報告である。