予告編
1950年代に実際に起きた人種差別暴動をモチーフに、アメリカンドリームを絵に描いたような町サバービコンで巻き起こる奇妙な事件をサスペンスタッチに描いたドラマ。
STORY
明るい街、サバービコンへようこそ!そこはアメリカン・ドリームの街。しかし、そこに住むロッジ家の生活は、自宅に侵入した強盗により一転する。足の不自由な妻ローズ(ジュリアン・ムーア)が亡くなり、幼い息子ニッキーが遺される。仕事一筋の一家の主ガードナー(マット・デイモン)と妻の姉マーガレット(ジュリアン・ムーア二役)は、ニッキーを気づかいながらも前向きに日常を取り戻そうとするのだが・・・。時を同じくして、この白人だけのコミュニティに紛れ込んできた黒人一家の存在が、完璧なニュータウンのもうひとつの顔をあらわにする。街の人々と家族の正体にただ一人、気がつくニッキー。事件は、想像を超える結末へと急展開する。果たして、幼いニッキーの運命は?ロッジ家は幸福な暮らしを取り戻せるのか!?
公式サイト:http://suburbicon.jp
https://ja.wikipedia.org/wiki/サバービコン_仮面を被った街
監督:ジョージ・クルーニー
脚本:コーエン兄弟
第二次大戦後10年間の間、アメリカで急増した中産階級はお手頃な住宅が立ち並ぶ閑静な郊外宅地へ流出した。マイホームを持つというアメリカン・ドリームが多くのアメリカ人にとってやっと手の届くものになったのだ。
「閑静な町には雇用もあり、そこで家族を作れるようになった。ただこれには“白人であれば”、という条件があった」と監督のジョージ・クルーニーは語る。「はたから見ると申し分のない郊外生活。ただその表面を剥がしていくと醜いものがあらわになる。それを見るのが面白い」
共同脚本のグラント・ヘスロヴは、本作の着想について次のように語る。
「ペンシルベニア州レヴィットタウンで起きた事件をベースにしたストーリーをジョージと一緒に書いていた。その背景を調べていくと『Crisis in Levittown』という1957年のドキュメンタリーに行き着いた。マイヤーズ夫妻という初のアフリカ系アメリカ人一家がレヴィットタウンへ越した時に何が起きたかを描いている」
マイヤーズ家が越してきたことに最初に気づいた郵便配達人は、町中を回って一軒一軒の家に警告。その日の夕方には500人もの近隣住民がマイヤーズ家の前庭に押しかけてきて、人種差別的な中傷を浴びせたり南部連合国旗を掲げたり、隣の家の芝生に十字架を立てて燃やしたりした。
このレヴィットタウンのストーリーを練っている最中に、クルーニーはコーエン兄弟が1999年に手がけた『Suburbicon』という脚本があったことを思い出した。「不運な登場人物たちが次から次へと判断を誤っていく様を描くコメディ/スリラーで、『ファーゴ』や『バーン・アフター・リーディング』を彷彿させるものだった。ただ今回はコメディ色を少し抑えて怒りをもう少し前面に押し出したものにしたいと思っていた」とクルーニーは言う。「そこでジョージは、コーエン兄弟の書いた『Suburbicon』の舞台をレヴィットタウンの町に移し、マイヤーズ一家が越してきた一週間を描くことを思いついた」とヘスロヴは付け加える。
J&B:14:55-16:50 (104分)
ペンシルベニア州レビットタウン
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/ir/college/bulletin/vol13-2/nakano.pdf
http://yarimizu.blue.coocan.jp/books2000feb1.html
http://www.google.com/images?hl=en&q=Levittown&um=1&ie=UTF-8&source…
Crisis in Levittown
https://en.wikipedia.org/wiki/Levittown,_Pennsylvania
全体としては、中途半端な映画になった。
「ジョージ・クルーニー監督にとって『サバービコン仮面を被った街』は残念な失敗作となった。同作は社会風刺、人種差別への言及、殺人ミステリという3つの要素をうまく捌こうとしたのだが、出来上がったのは3つのごった煮だった。」
https://www.rottentomatoes.com/m/suburbicon