予告編
父のみじめな最期を思い、一族の長として父を追いこんだ伯父ジョゼフに対する復讐を決意したピエール
公式サイト:https://www.diamantnoir-jp.com
監督:アルチュール・アラリArthur Harari
1981年7月9日パリ生まれ。祖父は俳優・演出家のクレマン・アラリ。兄は撮影監督のトム・アラリ。パリ第八大学で映画を専攻。2007年、中編作品に特化し、若手監督の発掘の場ともなっているブリーヴ映画祭で『La Main sur la gueule』がグランプリを受賞。2013年、短編『Peine perdue』が、ベルフォール “アントルヴュ” 映画祭の短編部門にてグランプリを受賞。2016年、長編第一作となる本作『汚れたダイヤモンド』を発表。フランス批評家協会賞・新人監督賞のほか、いくつもの賞をとる。現在、元日本兵、小野田寛郎に関する長編を準備中。
また俳優として、私生活のパートナーであるジュスティーヌ・トリエ監督『ソルフェリーノの戦い』La Bataille de Solférino(2013)、『Victoria』(2016)などに出演している。
2016年フランス映画批評家協会賞新人監督賞
J&B: 11:25-13:25 (115分)
アントワープ
https://ja.wikipedia.org/wiki/アントウェルペン
アントウェルペンには大きな正統派ユダヤ人(ハレーディー)のコミュニティがある。
ユダヤ人のダイヤモンドカット職人が多い。
街の名称は、古くは巨人アンティゴーンと英雄ブラボーの伝説に由来するとされてきた。スヘルデ川の川岸の城に住む巨人ドルオン・アンティゴーンは、城付近を通り過ぎる船に通行料を求め、それに応じない者に対しては、その手を切り落として河へ放り捨てた。しかし、ついにローマの戦士ブラボーがアンティゴーンの息の根を止め、手を切り落として河へ投げ捨てた。Antwerpen はこの出来事に由来し、handwerpen(hand 手 + werpen 投げる)に元を辿るという。現在のアントウェペン市庁舎前には、この伝説を主題とする記念碑「ブラボーの噴水」がある。
19世紀の歴史家・外交官ジョン・ロスロップ・モトリーは、アントウェルペンという名称を「an ‘t werf (on the wharf、wharfは波止場)」、または「Aan ‘t werp(at the warp)」に由来するという議論を展開した。ここでの「warp」とは、高潮でも農地が水浸しにならないだけの土手を築いたことを指しており、農民たちは堤防の先に農地を広げていった。「werp」という語には「pol(ポルダー、干拓地)」という意味もある。
現在最も有力な説は、ガロ・ローマ文化期のラテン語「antverpia」であり、アントウェルペンはかつてのスヘルデ川の湾曲にそって形成されたとする。この語は「Ante」(before)と「Verpia (砂などの粒子が水などによって堆積、沈殿したもの)」に由来しており、スヘルデ川の湾曲に伴う堆積作用によって土地が形成されていったことを示している。ただし、スヘルデ川は7世紀から8世紀半ば頃に流れが変わっており、かつての流域は、街の南部にある現在の環状道路とほぼ一致していると考えられる。