予告編
原発事故から2か月後、国は“警戒区域にいる全ての家畜を殺処分する”指示を出す。避難を強いられる農家は、涙を飲んで殺処分に応じるしかなかった。しかし十数軒の畜産農家が被ばく牛を生かそうと決意した。住んではならない警戒区域の中に住み、また数十キロ離れた避難先の仮設住宅から通い、被ばくした牛の世話を続けている。被ばく牛を生かす唯一の道、「大型動物による世界初の低線量被曝研究」に役立てること。国策による事故でありながら、国は全人類にとって必要なこの研究から手を引いていく。事故翌年、牛に原因不明の白斑が出現。大学研究者は原因を調べるも、被曝との因果関係を立証するには、さらに数年の時間がかかると言う。原発事故で、故郷も仕事も奪われながらも、経済価値のない牛を生かし続ける畜産農家の心情を5年間にわたって丁寧に記録した作品です。
HP: http://www.power-i.ne.jp/hibakuushi/
http://www.power-i.ne.jp/wordpress/author/admin/
http://eiga.com/extra/motiongallery/11/
監督・編集:松原 保
1959年大阪生まれ。1986年東京の番組制作会社に入社。テレビ番組やCM、企業PRなどを数多く手掛けてきた。2008年パワーアイの代表に就任、シンガポールのヒストリーチャンネルやブータン国営放送と、日本人として初めて国際共同制作を行った実績を持つ。日本人が持つ「心の文化」を世界に向けて大阪から発信しようと、海外の放送局との国際共同制作を模索している。今回の長編映画は初監督作品となる。
「インタビュー」
http://rooftop.cc/interview/171001131558.php
http://www.cinemajournal.net/special/2017/hibakuushi/index.html
J&B:9:15-11:00 (104分)
https://mainichi.jp/articles/20171109/k00/00e/040/273000c