予告編
第2次世界大戦時、ナチスドイツの侵攻に激しく抵抗したノルウェーの国王ホーコン7世の下した決断と運命の3日間を描いた歴史ドラマ。本国ノルウェーで大ヒットを記録し、アカデミー外国語映画賞に向けたノルウェー代表作品にも選出された。1940年4月9日、ノルウェーの首都オスロにナチスドイツが侵攻。ノルウェー軍も交戦するが、圧倒的な軍事力によって主要都市が次々と陥落し、占拠されていく。ドイツ軍はノルウェーに対し降伏を要求し、ドイツ公使とノルウェー政府国王のホーコン7世との謁見の場が設けられるが、ホーコン7世はその場で、ナチスの要求に従うか国を離れて抵抗を続けるかの選択を迫られる。主人公となるホーコン7世を演じたのは、「007」シリーズの悪役ミスター・ホワイトや、「僕とカミンスキーの旅」などで知られるイェスパー・クリステンセン。
公式サイト:http://kings-choice-jp.com
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒトラーに屈しなかった国王
監督・脚本:エリック・ポッペ
1960年6月24日、ノルウェー・オスロ生まれ。83年にロイターなどの新聞カメラマンとしてキャリアをスタートさせ、国内外の紛争ニュースに従事。91年に、スウェーデン・ストックホルム国立演劇学校の撮影学科を卒業。01年から10年まで、芸術・監督術の研究を行う。11年からは、ノルウェーの芸術研究プログラムのメンバーとなり、リレハンメル大学では准教授を勤める。映画は、ベント・ハーメル監督の『卵の番人』(95)で撮影監督としてキャリアをスタートさせ、その他のハーメル作品も担当。モスクワ国際映画祭ではコダック賞を受賞する。95年にノルウェーの年間撮影賞も獲得したが、同年に撮影監督としてのキャリアを辞めることを宣言。98年に、映画制作会社パラドックスフィルムを設立。98年に『BUNCH OF FIVE』 で監督デビュー。その後に監督した『Hawaii,Oslo』(04)、『Troubled Water』(08)の彼のオスロ三部作は、国内外で高い評価を受け、ノルウェーのアマンダ賞、ほか様々な賞を受賞。13年には、彼の初めての英語映画で、監督自身のカメラマンとしての経験に基づく自伝的な作品『おやすみなさいを言いたくて』を発表し、モントリオール映画祭で審査員特別賞を受賞し、世界50カ国以上で公開された。本作は、アカデミー賞R外国語映画賞のノルウェー代表に選出され、最終選考の9本に選ばれたほか、 ノルウェーのアマンダ賞で作品賞、助演男優賞など歴代最多となる8部門の受賞に輝いた。カノン賞では、主演男優賞を含む最多5部門を受賞。
その他、広告クリエイターとして、約100以上のCMと20のミュージックビデオを監督し、ニューヨークのクリオ賞、カンヌのライオン賞、フランスのEPICA賞など様々な賞を獲得している。
2013『おやすみなさいを言いたくて』
シネスイッチ銀座:13:20-15:50 (136分)
ホーコン7世(1872-1957)
デンマーク国王フレゼリク8世とルイーセの次男で、兄はデンマーク国王クリスチャン10世。 1905年に、ノルウェーがスウェーデンとの同君連合を解消して独立し、国民投票によりノルウェー国王に即位。 息子はオラフ5世で、孫のハーラル5世は、現ノルウェー国王。 ホーコン7世は八甲田山で起きた遭難死亡事故のお見舞いとして、1909年に明治天皇にスキー板を贈呈し、日本とノルウェーのスキー交流が始まるなど、日本との縁も深い。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ホーコン7世
1940年9月に「日独伊三国同盟」を締結している日本から、この映画をどう見るか?