日本版予告映像
「セデック・バレ」2部作や「海角七号 君想う、国境の南」などで知られる台湾のヒットメーカー、ウェイ・ダーション監督が6年ぶりにメガホンをとったラブストーリー。全17曲の完全オリジナル楽曲を使用し、あるバレインタインデーに繰り広げられる様々な恋愛模様を描く。花屋で働くシャオシンはバレンタインのかき入れ時で忙しい1日を過ごしていたが、彼女自身には一緒に過ごす恋人がいない。パン屋の職人シャオヤンは、思いを寄せるレイレイにプレゼントするための特別なチョコレートをつくる。配達中に接触事故を起こしたシャオシンとシャオヤンは、仕方なくバイクで一緒に両方の配達をすることに。一方、同棲10年目になるレイレイとダーハーは、別れとプロポーズという正反対の思惑を抱えながらバレンタインの朝を迎えていた。キャストには人気バンド「宇宙人(Cosmos People)」のリン・ジョンユーをはじめ、台湾で活躍するミュージシャンたちが集結。
公式サイト:http://www.52hz.jp
http://www.eurospace.co.jp/works/detail.php?w_id=000225
ウェイ・ダーション監督(魏徳聖)
台湾映画の歴代興収1位を誇る『海角七号 君想う、国境の南』をはじめ、台湾映画史上最高額をかけて制作され抗日暴動・霧社事件を描き日本でも大ヒットした『セデック・バレ』、プロデューサーにまわり日本の永瀬正敏、大沢たかお、坂井真紀などを起用し『海角七号~』に迫る興収を上げた『KANO~1931海の向こうの甲子園』など、これまで台湾の歴史を背景にした作品を撮ってきたウェイ・ダーション監督。名実共に台湾映画界の人気監督が6年ぶりにメガホンを取った本作は、なんと台湾初、17曲の完全オリジナルのラヴソングで綴られた極上のミュージカル・エンターテイメント!バレンタインの一日を通して、世代も性別も超えた様々な愛のカタチと出会いを描き、すべての人々にエールを送る群像劇に仕上がっている。
1968年生まれ。台湾の巨匠、故・エドワード・ヤン(楊德昌)監督のもとで下働きからスタートし『カップルズ』(96)の助監督を務める。短編『七月天(原題)』(99)では台湾映画界に衝撃を与え、エドワード・ヤン監督の後継と称される。02年、チェン・グォフー(陳國富)監督作『ダブル・ビジョン』の企画を担当。2008年に監督デビューした『海角七号 君想う、国境の南』は台湾映画史上記録的な興行収入を上げ、社会現象も巻き起こし、国産映画隆盛の火付け役となる。「第45回台湾金馬奨」で最優秀助演男優、最優秀音樂、最優秀主題歌、年度台灣傑出映画、年度台灣傑出映画人、観客賞の6部門を獲得。2011年に霧社事件を題材とする『セデック・バレ』を制作、第48回金馬獎で作品賞に輝き、観客賞、徐詣帆(Bokeh Kosang)の最優秀助演男優賞、最優秀音響効果賞、最優秀オリジナル音楽賞の最多受賞。2014年に原案・脚本の『KANO~1931海の向こうの甲子園』ではプロデューサーにまわり、指名した新人監督マー・ジーシアン(馬志翔)をサポート、日台の歴史と野球感動物語は歴代興行成績6位となり、第51回金馬獎でアウト・オブ・コンペの観客賞と国際批評家連盟賞を受賞した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/魏徳聖
本作『52Hzのラヴソング』は映画祭のコンペティションへエントリーはしない旨を、監督は発表している。
ユーロスペース:16:10-18:15 (109分)
52Hzの鯨とは?
タイトルにある「52Hz」とは、世界で一番孤独なクジラが発する音の周波数。ほかのクジラとは周波数が違うため仲間とコミュニケーションがとれず、たったひとりで大海を彷徨っているという。ロマンチックでハートウォーミングな『52Hzのラヴソング』はこの孤独なクジラをモチーフに、都会の孤独な人々に向けた「決してひとりじゃないよ」という監督流のラヴソングなのです。