予告編
セルフドキュメンタリー「アヒルの子」でデビューした小野さやか監督が、セクシャルマイノリティの人々をテーマに撮り上げたドキュメンタリー。トランスジェンダー、レズビアン、女装者など8人のセクシャルマイノリティたちの恋愛模様、日常を追い、彼らの姿を通して曖昧で混沌とした性や恋、人によってさまざまな夢、幸せのかたち、生きづらさなどを描き出していく。タイトルの「ボルバキア」は宿主を性転換させる共生バクテリアの一種。プロデュースは佐村河内守を追った森達也監督の「FAKE」、坂本龍一を追った「Ryuichi Sakamoto: CODA」などを手がけた橋本佳子。
公式サイト:http://koi-wol.com
監督・撮影・編集
小野さやか(おの・さやか)
1984年生まれ。映画監督、テレビディレクター。2005年、日本映画学校の卒業製作作品として、原一男製作総指揮のもと、自身と家族を被写体にその関係を鮮烈に描いた長編ドキュメンタリー映画『アヒルの子』を監督。家族の反対にあい、許可を待ち、2010年に劇場公開。ディレクターとして、フジテレビNONFIX「原発アイドル」(12/第50回ギャラクシー賞奨励賞受賞)、「僕たち女の子」(13)などを演出。その他、映画『隣る人』(12/刀川和也監督)に撮影として参加、『道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48』(16/舩橋淳監督)に助監督として参加。テレビ番組製作の傍ら、ドキュメンタリー映画の製作を続けている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/小野さやか
映画『アヒルの子』予告編
コミューン団体、幸福会ヤマギシ会の教育施設で幼年期の1年を過ごした女性の姿を通して、現代の家族の問題を問い直す鮮烈なドキュメンタリー。被写体の小野さやか自身がメガホンを取り、自らの家族と対峙(たいじ)し、長い間抱えてきた苦しみをあぶり出していく。『ゆきゆきて、神軍』『全身小説家』などのドキュメンタリーの巨匠、原一男が製作総指揮を務めることもあり、赤裸々で容赦ない展開にがく然となる。
ポレポレ東中野:16:40-18:15 (94分)
「ボルバキア」
https://ja.wikipedia.org/wiki/ボルバキア
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/2220/
http://www.huffingtonpost.jp/nature-publishing-group/wolbachia-bacteria_b_15272806.html
https://kotobank.jp/word/ボルバキア-669591
https://medium.com/@nerumaeni/性転換させるバクテリア-ボルバキア-に感染した人類-101e50639801
福岡伸一
生物学者
性同一性障害はほんとは障害じゃない。なぜなら性別は、
サピエンスが作り出した虚構(フィクション)にすぎないから。
その虚構の谷間に迷い込んだ正直な人々の物語。
自分の性別がはっきりしていると信じているすべての人が見るべき映画。
それにしても監督はボルバキアなんてよく知っていましたね。
ボルバキアは宿主の性を変えてしまう不思議な寄生生命体。