予告編
「恋におちたシェイクスピア」「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」のジョン・マッデン監督が「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チャスティンを主演に迎え、天才的な戦略を駆使して政治を影で動かすロビイストの知られざる実態に迫った社会派サスペンス。大手ロビー会社の花形ロビイストとして活躍してきたエリザベス・スローンは、銃の所持を支持する仕事を断り、銃規制派の小さな会社に移籍する。卓越したアイデアと大胆な決断力で難局を乗り越え、勝利を目前にした矢先、彼女の赤裸々なプライベートが露呈してしまう。さらに、予想外の事件によって事態はますます悪化していく。共演に「キングスマン」のマーク・ストロング、「インターステラー」のジョン・リスゴー。
本編映像(朝からケーキを食べる文明人は…!?)
本編映像
本編映像《討論》
本編映像( 2分でわかる【ロビイスト】)
マーク・ストロングインタビュー
本編映像《密談》
本編映像《移籍》
ジェシカ・チェステイン インタビュー
【町山智浩】
公式サイト:http://miss-sloane.jp
https://en.wikipedia.org/wiki/Miss_Sloane
https://ja.wikipedia.org/wiki/女神の見えざる手
https://en.wikipedia.org/wiki/Miss_Sloane
エリザベス・スローン
1977年、アメリカ、カリフォルニア州生まれ。「ERX緊急救命室」(04)、「ヴェロニカ・マーズ」(04)、「LAW & ORDER ロー&オーダー:陪審評決」(05)などのドラマに出演した後、映画デビュー作『Jolena』(08/日本未公開)のタイトルロールを演じて注目を集める。その後、本作のジョン・マッデン監督と組んだ『ペイド・バック』(10/日本劇場未公開)、さらに『英雄の証明』(11)、『テイク・シェルター』(11)、『ツリー・オブ・ライフ』(11)といった複数の作品で全米映画批評家協会賞など多数の助演女優賞を受賞し、実力を証明。本作でゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされているほか、『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』(11)でアカデミー賞®助演女優賞ノミネート。『ゼロ・ダーク・サーティ』(12)でアカデミー賞®主演女優賞ノミネートと、出演作の演技がことごとく評価される。その他の代表作は『インターステラー』(14)、『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』(14)、『クリムゾン・ピーク』(15)、『オデッセイ』(15)、『スノーホワイト/氷の王国』(16)など。『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』(17)が12月、日本公開。自身の主演作『ラブストーリーズ コナーの涙』(13)、『ラブストーリーズ エリナーの愛情』(13)ではプロデューサーも務めたほか、製作会社フレックル・フィルムズも立ち上げた。2017年のカンヌ国際映画祭では審査員を務めている。
http://eiga.com/news/20170613/12/
http://eiga.com/news/20171019/10/
TOHOシネマ川崎:18:20-20:45 (132分)
https://ja.wikipedia.org/wiki/ロビー活動
https://ja.wikipedia.org/wiki/サンキュー・スモーキング
http://movies.foxjapan.com/thankyouforsmoking/
https://ja.wikipedia.org/wiki/ハウス・オブ・カード_野望の階段
明智 カイト『誰でもできるロビイング入門 社会を変える技術』 (光文社新書) 新書– 2015
日本大百科全書(ニッポニカ):ロビイングろびいんぐlobbying
圧力団体の利益のために、議会で立法の促進や阻止にあたり、かつ、それに役だつ影響力を行使する院外活動のこと。ロビー活動ともいう。もともとアメリカの議会用語であるが、最近その他の国でも用いられている。ロビーとはもともと議員が院外者と面会する控室のことで、運動員(ロビイスト)がおもにここを舞台として活動したことから、このことばが生まれた。ロビイストは、首府のワシントンや州や地方政府の所在地に常駐し、議事手続、議院規則、法案審議状況についてのその豊富な知識を駆使して、議員ならびに彼らの選挙区の有力者に硬軟両様の諸種の圧力手段を行使する。ワシントン駐在のロビイスト数は1944年に2万人といわれたが、その数は現在もそれを下回らないであろう。ロビイストの職業は弁護士が多く、前議員も有力な資格者である。彼らの活動は、しばしば政治的腐敗を生み出したため、1946年「連邦ロビイング統制法」が制定され、ロビイストは、その氏名、活動等を上下両院事務局に登録することを義務づけられた。彼らの活動方式としては、直接議会に働きかける直接ロビイングと、世論に働きかけ、動員することによって間接的に立法に影響を与える間接ロビイングがある。大企業などでは、企業内に政治活動プログラムを設置し、草の根運動の展開や協調戦線coalitionの結成が目ざされる。また最近の傾向としては、議会以外の行政府と裁判所、とくに行政府がロビイングの重要な対象となってきている。[田口富久治]
ブリタニカ国際大百科事典
ロビイングlobbying
圧力団体 (→プレッシャー・グループ ) が政策決定に影響を与えようとする活動。おもにアメリカでの実態をさす。ロビイスト lobbyistはこの活動の直接のにない手。圧力団体の代表が議会のロビーで議員を説得したことに由来するこの活動は,今日法案審議過程だけでなく立法,行政,司法を含む政治過程全体に向けられ,その戦術も有力議員への個別の説得から関係者全員への組織的な働きかけ,選挙民を動員する草の根ロビイングまで法が許す手段のすべてにわたる。そのためロビイストも法律家から PRコンサルタント,世論調査業,元官僚,政治家,企業・団体の関係部門スタッフなどその肩書はさまざまである。もっともこのアメリカの状況は,日本の官僚制やヨーロッパの政党・団体に匹敵する政策立案の心臓部が欠如していることにもよる。ロビイストと議員の癒着に向けられる批判の目もきびしくなり,1995年上院では倫理委員会による規則が全会一致で採択された。一方で,国際化が進むなか,ワシントン D.C.では日本ロビイと呼ばれる集団が急成長,東京でも欧米諸国の在日関係機関などに代表される外国ロビイの存在が注目されはじめている。 (→ロビイング規制法 )
ロビイング規制法
ロビイングを規制するアメリカの法律。ロビイングを規制する動きは早くからあり,州によっては 19世紀末に立法措置を講じたところもある。連邦レベルでは 1946年に最初のロビイ法として,連邦ロビイング規制法が制定される。これによりロビイストは上下両院事務総長に登録の届け出をし,四半期ごとに収支報告を両院事務総長に報告する義務を負い,この報告は議会記録を通じて公表される。ロビイングの規制についてはその活動の広がりから規制強化の声もあるが,自由な政治活動を重んじるアメリカの気風も根強く,その活動をガラス張りにし,国民注視のもとでロビイングを規制する間接的方法が現在まで続いている。
日本パブリック・リレーションズ協会 にほんパブリック・リレーションズきょうかいPublic Relations Society of Japan; PRSJ
PR (→パブリック・リレーションズ ) 活動に携わる社会や個人から構成される業界団体。 1980年日本ピーアール協会と日本パブリック・リレーションズ業協会が発展的に解消し,新たに設立された。 PRとは企業や団体,政府が社会で理解と協力を得るために行なう宣伝や広告活動である。 19世紀のアメリカで生れ,以後広く普及,1960年代以降はロビイングの重要な手段としても用いられ,ワシントン D.C.にはこうした仕事を専門的に請負う PR会社が輩出した。一方日本でも PR活動は盛んで,大手企業の多くが広告室を開設,PR会社も急成長している。原子力発電,米,環境問題などをめぐっての賛否両論の激しい PR合戦が行われた。 88年には社団法人化された。
知恵蔵:ロビー活動
個人や団体が政治的影響を及ぼすことを目的として行う私的活動のこと。1869~77年に活動したユリシーズ・S・グラント米大統領の時代、ホテルのロビーでくつろぐ大統領に陳述を行ったのが本格的ロビー活動の始まりと言われ、語源もこれに由来するとされる。ロビー活動を行う団体には業界団体、財界団体、職業団体などがあり、それぞれの利益のために官僚や政治家、公務員などに陳情・圧力・献金など多様な活動を行う。著名なロビー団体として、米国におけるユダヤ系の団体である「イスラエルロビー」、米ライフル協会(NRA)などがある。13年には、オリンピック競技種目への残留をかけて各競技協会などが国際オリンピック委員会に対しロビー活動を行い、出遅れたレスリングが除外対象となったことで話題となった。