予告編
「4分間のピアニスト」のクリス・クラウス監督が、ホロコーストという重い題材をユーモアや恋愛要素を交えて描いた恋愛映画。祖父がナチスの戦犯で、その罪と向き合うためにホロコースト研究に人生を捧げる研究者のトト。祖母がナチスの犠牲者となったユダヤ人で、親族の無念を晴らすために、ホロコースト研究に青春を捧げるインターンのザジ。きっかけこそはまったくの正反対だが、同じ目標のためにアウシュビッツ会議を企画することになった2人。人付き合いが苦手なトトはザジに激しく反発するが、風変わりなザジの独特なユーモアに生きる力をもらう自分に気がついていく。トトとザジは自分にない何かを求め合うように、次第に強く惹かれあっていく。主人公のトト役に「アクトレス 女たちの舞台」「パーソナル・ショッパー」のラース・アイディンガー。ヒロインのザジ役に「午後8時の訪問者」のアデル・エネル。2016年・第29回東京国際映画祭のコンペティション部門で最高賞の東京グランプリおよびWOWOW賞を受賞(映画祭上映時タイトル「ブルーム・オヴ・イエスタディ」)。
特別映像”ブサ可愛犬”
公式サイト:http://bloom-of-yesterday.com
http://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/17_bloom.html
http://2016.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=9
CHRIS KRAUSクリス・クラウス(監督)
1963年、ドイツ、ゲッティンゲン生まれ。フォルカー・シュレンドルフ、ローサ・フォン・プラウンハイムらドイツの有名な監督たちのために脚本を書くことからキャリアをスタートする。
2002年、『Shatterd Glass』で監督デビューを果たし、バイエルン映画賞を始め数々の賞に輝き、一躍注目される。続く『4分間のピアニスト』(06)では、年老いたピアノ教師と天性の才能がありながら刑務所に囚われた若い女性の交流と葛藤を描き、ドイツ映画賞作品賞を始めとする、60を越える国内外の賞を受賞する。世界各国で公開され、日本でもヒットを記録し、近年の最も成功したドイツ映画の1本となる。
3作目の『The Poll Diaries』(10)もまた、批評家と観客の双方から大いなる喝采をもって迎えられ、ドイツ映画賞4部門、バイエルン映画賞3部門などヨーロッパ中の映画賞を含む数多くの受賞を勝ち取った。
2014年には、ホーフ国際映画祭から生涯功績賞を授与した。
Bunkamuraル・シネマ:19:00-21:20 (126分)