公式予告編
沖縄・石垣島に移り住んだ台湾移民たちをテーマにしたドキュメンタリー。1930年代、日本統治時代に石垣島へと移住した台湾移民。パイナップル栽培、水牛耕作という技術革新を日本へもたらした台湾移民は、日本の敗戦によりアメリカの統治下となった沖縄で、1972年の返還まで台湾人とも日本人とも認められない無国籍になってしまった。そんな台湾移民のひとりである玉木玉代おばあは、石垣島を擁する八重山諸島で100人を超す大家族に囲まれていた。米寿を迎えたおばあは娘や孫たちに連れられ、長年の悲願であった台湾への里帰りを果たすが、70年という歳月は、想像よりはるかに大きな時代の変化をもたらせていた。
公式サイト:https://uminokanata.com
http://www.moolinfilms.com/jp/?p=100
http://japan.cna.com.tw/news/aart/201608060008.aspx
http://japan.cna.com.tw/topic/column/201608030001.aspx
監督:黄インイク(黄胤毓/Huang Yin-Yu/コウ・インイク)
台湾・台東市生まれ。台湾政治大学テレビ放送学科卒業、東京造形大学大学院映画専攻修士を取得。現在沖縄県在住。
2010年ドキュメンタリー作品のデビュー作『五谷王北街から台北へ』を発表、この映画は台湾の出稼ぎタイ人労働者をテーマとした人類学映画であり、杭州アジア青年映画祭「アジアの光」青年短編コンペティション部門、北京インディペンデント映画祭などの映画祭に出品される。
2013年、私的なドキュメンタリー『夜の温度』がスイス・ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭国際コンペティションに招待され、ブエノスアイレス国際ドキュメンタリー映画祭国際コンペティション、杭州アジア青年映画祭、台北映画祭最優秀ドキュメンタリー賞にノミネートされる。
2014年、河瀬直美がアートディレクターを務めた、奈良国際映画祭とスイスジュネーブ芸術大学の共同映画制作プロジェクト「Grand Voyage:壮大な航海」に参加。短編ドキュメンタリー『杣人』を制作。
2015年、映画製作会社「木林映画」を台湾で設立。沖縄を拠点に、戦前からの台湾移民や殖民関係などのテーマをシリーズとしたドキュメンタリープロジェクト『狂山之海』の制作を開始。企画『狂山之海』が2015年ベルリン国際映画祭主催の若手映画製作者向けプログラム「ベルリナーレ・タレンツ」(Berlinale Talents)のドキュメンタリー企画部門「ドック・ステーション」(Doc Station)に選出される。制作中のドキュメンタリー企画『緑の牢獄』がスイス・ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭のピッチング・セッションで大賞を受賞。
2016年、沖縄台湾移民の長編ドキュメンタリー映画第一弾『海の彼方』が台北映画祭2016にノミネート。2016年9月末から台湾劇場公開を果たし、この夏、日本でも公開をすることとなった。
《作品歴》
『海の彼方』After Spring, the Tamaki Family…
2016 | Documentary | 96 min.(国際版)/ 123 min.(日本公開版)
『杣人』YAMAMORI
2014 | Documentary | 30 min.
『夜の温度』Temperature at Nights
2013 | Documentary | 55 min.
『五谷王北街から台北へ』Wuguwang N.St. to Taipei
2010 | Documentary | 41 min.
「インタビュー」
http://realtokyocinema.hatenadiary.com/entry/2017/08/10/195452
「酒井充子×黄インイク」
http://rooftop.cc/interview/170601121300.php
ポレポレ東中野:16:20-18:30 (123分)