映画『ミッシング』本予告 2024年5月17日(金)公開
主演 石原さとみ × 監督・脚本 𠮷田恵輔(『空白』『ヒメアノ〜ル』)
愛する娘が失踪した。これは今を生きる<わたしたち>が、光を見つける物語。
マスメディアやSNSに溢れかえる情報という名の「人間の本音」。
狂い切った世の中を斬る、衝撃の社会派エンターテインメント!
■映画『ミッシング』2024年5月17日(金)公開
映画オフィシャルサイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/missing
石原さとみ
青木崇高 森優作 有田麗未
小野花梨 小松和重 細川岳 カトウシンスケ 山本直寛
柳憂怜 美保純 / 中村倫也
監督・脚本:𠮷田恵輔 音楽:世武裕子
©︎2024「missing」Film Partners
#石原さとみ #ミッシング
【石原さとみ主演】映画『ミッシング』本編冒頭映像|絶賛公開中!
【特別インタビュー】映画『ミッシング』石原さとみ×中村倫也×青木崇高 2024年5月17日(金)公開
https://eiga.com/movie/99212/
「空白」「ヒメアノ~ル」の吉田恵輔監督が、石原さとみを主演に迎えてオリジナル脚本で撮りあげたヒューマンドラマ。幼女失踪事件を軸に、失ってしまった大切なものを取り戻していく人々の姿をリアルかつ繊細に描き出す。
沙織里の娘・美羽が突然いなくなった。懸命な捜索も虚しく3カ月が過ぎ、沙織里は世間の関心が薄れていくことに焦りを感じていた。夫の豊とは事件に対する温度差からケンカが絶えず、唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田を頼る日々。そんな中、沙織里が娘の失踪時にアイドルのライブに行っていたことが知られ、ネット上で育児放棄だと誹謗中傷の標的になってしまう。世間の好奇の目にさらされ続けたことで沙織里の言動は次第に過剰になり、いつしかメディアが求める“悲劇の母”を演じるように。一方、砂田は視聴率獲得を狙う局上層部の意向により、沙織里や彼女の弟・圭吾に対する世間の関心を煽るような取材を命じられてしまう。
愛する娘の失踪により徐々に心を失くしていく沙織里を石原が体当たりで熱演し、記者・砂田を中村倫也、沙織里の夫・豊を青木崇高、沙織里の弟・圭吾を森優作が演じる。
2024年製作/119分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2024年5月17日
https://ja.wikipedia.org/wiki/ミッシング_(2024年の映画)
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/missing/
Introduction
限りなく哀しくて、愛しくて、優しい物語。
娘が失踪し、出口のない暗闇に突き落とされた家族。
どうにもできない現実との間でもがき苦しみながらも、その中で光を見つけていく——。
失踪した娘を懸命に探し続けるが、夫婦間の温度差や、マスコミの報道、SNSでの誹謗中傷により、いつしか「心」を失くしていく母親・沙織里を演じたのは石原さとみ。「母となった今だからこそ、この役と向き合えた」と語り、これまでのイメージを一新させる新境地に体当たりで挑んだ。
さらに、沙織里たち家族の取材を続けるテレビ局の記者・砂田に中村倫也、沙織里の夫・豊に青木崇高、娘の最後の目撃者となった沙織里の弟・圭吾に森優作、ほか豪華実力派キャスト陣が集結!
常に観客に衝撃を与え、想像力を刺激する作品を発表し続ける“人間描写の鬼”𠮷田恵輔が、「自身のキャリアの中で最も覚悟のいる作品」と語る本作は、雑音溢れる世の中をリアルに、そして繊細に描き、そこに生きるわたしたちの心を激しく揺らす。
Story
とある街で起きた幼女の失踪事件。
あらゆる手を尽くすも、見つからないまま3ヶ月が過ぎていた。
娘・美羽の帰りを待ち続けるも少しずつ世間の関心が薄れていくことに焦る母・沙織里は、夫・豊との温度差から、夫婦喧嘩が絶えない。唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田を頼る日々だった。
そんな中、娘の失踪時に沙織里が推しのアイドルのライブに足を運んでいたことが知られると、ネット上で“育児放棄の母”と誹謗中傷の標的となってしまう。
世の中に溢れる欺瞞や好奇の目に晒され続けたことで沙織里の言動は次第に過剰になり、いつしかメディアが求める“悲劇の母”を演じてしまうほど、心を失くしていく。
一方、砂田には局上層部の意向で視聴率獲得の為に、沙織里や、沙織里の弟・圭吾に対する世間の関心を煽るような取材の指示が下ってしまう。
それでも沙織里は「ただただ、娘に会いたい」という一心で、世の中にすがり続ける。
その先にある、光に—
Cast
娘を探す母・沙織里
石原さとみ
——沙織里はどんな女性でしたか?
石原:本来は明るい女性で、人並みに喧嘩はありつつも夫婦仲はよく、家族のことが大好きな妻であり母だったと思うんです。だけどたった一瞬の出来事で、すべてが壊されてしまった。失った瞬間よりも、その後のほうが、夫婦関係も親子関係も友人関係も仕事先での人間関係も、どんどん崩れていく。どん底って失ったところから始まるんだ、こんなにも孤独を感じるんだ、孤独になるってこういうことか、どん底ってこういうことかと突きつけられる体験で、撮影中はずっと命が削られる思いでした。
——沙織里の孤独をどのように感じられていましたか?
石原:自分が演じていながら、沙織里に「大丈夫だよ」と言ってあげたいというか、そろそろ自分のことを許してあげてもいいんじゃないかなと思う瞬間もあったんです。でもそれと同時に、美羽はもっと辛い思いをしているんじゃないかと想像すると、自分はこんなことをしていていいんだろうかと押し潰されていく感じが辛かったですね。美羽が見つかる可能性はゼロではないんですけど、希望があることは、どうしようもなく残酷でもあるんだと思い知らされました。どんなに可能性が低くても、結末が見えない限り、そこにすがらずにはいられない。少しでも美羽のことを考えていない時間があったり、探すことを怠ったら、あきらめたと思われるんじゃないか。あるいはもし美羽が見つかったときに「ママ一瞬あきらめたよね」と言われるんじゃないかと--。それは非常に孤独な闘いで、豊や圭吾、砂田たちもそれぞれのやり方で力になろうとしてくれているはずなんですけど、そのことに思いを馳せる余裕もないほど追い詰められているんです。
——夫の豊を演じた青木崇高さんとの共演はいかがでしたか?
石原:青木さんには本当に救われました。沙織里として豊にムカつくシーンはリアルにムカついたんですよ。でもそれを率直に言えちゃうぐらいの関係性で最初から接してきてくださった。私が感情を顕にするシーンの後には、お疲れさまという気持ちで肩を叩いてくださったり、労らってもいただいて。中でも印象に残っているのは、さくらちゃん親子が挨拶に来るシーンで、私は監督から泣いちゃいけないと言われていたんです。ここは豊が泣くシーンだからと。それで先に豊のカットを撮ったんですけど、切り返しで私の側のカットを撮ったときに、青木さんは自分のカットのときよりも号泣してくださっていたんですね。私がそれに対してリアクションのお芝居をできるように。その後、私のところへ来て肩を叩いて、豊として泣いた感情についても伝えてくださった。なんて優しいんだろう、私もこういう人になりたいと心から思いました。
——中村倫也さんとの共演はいかがでしたか?
石原:沙織里の家で砂田とのロングインタビューのシーンを撮ったときは、監督からOKが出た後も、私はこれでいいんだろうかと腑に落ちない気持ちがあったんです。この撮影で初めて、もう一回撮り直したらだめですかと監督に聞いたんですけど、監督は「大丈夫だよ、石原さんが想像しているより素晴らしかった。さっきの横顔をもう一回撮ろうと思っても絶対にできないよ。僕の120点だから」と。そう言われても、自分では「そんなに?」と思ってしまって。そうしたら、そのやり取りをそばで聞いていた中村さんが、「わかるよ」と一言言ってくれたんです。役者が自分で100%伝えるよりも、お客さんがそれを受け取ったときに完全燃焼することが大事で、それが120%だよと。答えが見えない中で、そういうふうに言葉をかけてくださったことが、とにかくありがたかったです。
——念願だった𠮷田組の現場はいかがでしたか?
石原:監督としての判断には全信頼を置いていたんですけど、自分の感情が昂って気持ちの熱量が高いときほど、表現を抑えるように求められることが何度もあったんですね。逆に自分がモヤっとしているときほどOKをもらえたり。私にとってそういう体験は初めてだったので、ずっと正解がわからないまま、混乱していました。それでも私が不安に思っていることにはきちんと答えて安心させてくれましたし、モヤモヤしていることもちゃんと受け入れてわかってくれていて、とても心強かったです。あと撮るのが早い! だから辛いシーンでも頑張ることが苦じゃないし、集中を切らさずにできる。シンプルなことですけど、それに対応するスタッフさんたちの力も含め、現場の温かさに助けられました。
——撮影を終えて今どのような気持ちですか?
石原:最初の頃はすごく不安で、怖くて、戸惑いというか手探り感がずっとあって、毎日ウワーッとなっていました。その中で溢れ出てくるものを、監督がバランスを見ながら調整してくださり、少しずつ冷静な目で見られるようにもなってきて。撮影中のふとした瞬間に、私はいま6年前から𠮷田さんの映画に出たいと思っていた願いが叶っているんだな、まさにその現場にいるんだなと実感すると、こんなに嬉しいことはないなという気持ちを噛み締めていました。6年前の私は自分に飽きていて、自分のことがつまらなくて、このままではいけない、𠮷田さんだったら私を変えてくれるかもしれないとすがるような思いでした。その夢が叶って、母親となった身で沙織里を演じられたことは、自分が崩壊しそうなぐらい苦しかったけれど、今でも泣けてくるぐらい幸せです。
Profile
1986年生まれ、東京都出身。『わたしのグランパ』(03)でデビューし、第27回日本アカデミー賞ほか6つの映画祭・映画賞にて新人賞を受賞。NHK連続テレビ小説「てるてる家族」(03)のヒロイン役に抜擢され第41回ゴールデン・アロー賞放送新人賞、最優秀新人賞を受賞。『北の零年』(06)、『シン・ゴジラ』(16)、『そして、バトンは渡された』(21)では日本アカデミー賞優秀助演女優賞に輝いている。近年の出演作は、『貞子3D 2』(13)、『MONSTERZ モンスターズ』(14)、『幕末高校生』(14)、『進撃の巨人ATTACK ON TITAN』2部作(15)、『忍びの国』(17)ほか。
第27回ホリプロタレントスカウトキャラバン 「ピュアガール2002」でグランプリを受賞し芸能界入り。03年、東陽一監督作「わたしのグランパ」でデビューし、日本アカデミー賞など多くの新人賞を獲得する。翌年、NHK連続テレビ小説「てるてる家族」のヒロインに抜てきされ、その後も「ウォーターボーイズ2」(04)や「H2 君といた日々」(05)などの青春ドラマに出演。NHK大河ドラマ「義経」(05)ではヒロインの静御前を演じ、「Ns’あおい」(06)、「霊能力者 小田霧響子の嘘」(10)、「失恋ショコラティエ」(14)、「5→9 私に恋したお坊さん」(15)、「アンナチュラル」(18)など数多くのドラマで主演を務める。近年の映画出演作に、「進撃の巨人ATTACK ON TITAN」2部作(15)、「シン・ゴジラ」(16)、「忍びの国」(17)、「そして、バトンは渡された」(21)などがある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/石原さとみ
沙織里の夫・豊
青木崇高
——どのような姿勢で脚本と向き合いましたか?
青木:僕自身、一児の親として、読むのがとても怖い脚本でした。親である以上、子供が不幸な目に遭ってしまうというのは、まともには向き合えないことだと思うんです。でもその不安感と向き合うしかない。不安の中で無理にでも希望を見つけ出そうとするのか、あるいはもうなるべく蓋をしたいぐらいの気持ちなのか。豊はこう考えているだろうと想像することさえ、思い上がりに近いものになってしまうのではないかと思いました。だからそのわからなさに対して、できるだけ素直に、監督が書かれた状況の中に自分の身を投じようということだけを意識しました。意図的に準備してこういう芝居をしようと考える種類のホン(脚本)ではないというか、今までの仕事とはまたちょっと違った取り組み方だったと思います。
——沙織里との関係性からその人間性が見えてくる役でした。
青木:これは沙織里の目線で語られる物語であり、沙織里があってこそ成り立っている世界なので、美羽がいなくなる前の日常においても、基本的には沙織里が家の中で中心的存在だったんだろうなと感じていました。そんな彼女の横にいる夫として、母親である沙織里の気持ちを優先させてあげたい気持ちが、豊にはあると思うんです。ただ、沙織里が行き過ぎてしまうときには、自分も何かを言えた立場ではないんだけど、修正したほうがいいんじゃないかという客観的な思考が働く。豊だって、周りの人たちに対してどこかで腹が立った部分はあると思うんですけど、お腹を痛めて美羽を産んだ沙織里の辛さと自分のそれを同じ土俵には乗せられない。夫としてはそういう距離の取り方をするんじゃないかなと思いました。
——石原さんとは夫婦を演じる中でどのようなつながりが生まれましたか?
青木:美羽の存在を通して、沙織里と豊がそれぞれ生きてきた背景や思いを石原さんと強く共有していたので、撮影現場で実際に一緒にいた時間以上に、愛しい気持ちや辛い気持ち、お互いに反駁し合う気持ちを豊かに想像できたんです。だからこそ、相手を思って体に触れさせてもらうことができましたし、そこから生まれる夫婦の絆を感じられたのは、自分の心に財産として残るぐらい素晴らしい瞬間でした。
——この映画がたどり着いた先にあるものとは何でしょうか。
青木:本当にしんどい状況の中で、ごく微かに差す光明が、とてもまばゆいぐらいに見える。それが𠮷田監督の作品で大好きなところなんです。沙織里と豊はこれからも美羽を探し続けるでしょうし、一個人としても心から見つかって欲しいと思っている。一言で言うならば、人に優しくしたいなということですね。誰かが苦しい思いをしているときに、優しく見守ったり手を差し伸べられる社会になったらいいなと。それだけでも感じてもらえれば、沙織里たちの身に起きたことを映画という形にした意義があるのではないかと思います。
Profile
1980年生まれ、大阪府出身。NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」(07)で注目され、以降、「龍馬伝」(10)、「平清盛」(12)、「ちかえもん」(16)、「西郷どん」(18)、「鎌倉殿の13人」(22)など、大河ドラマをはじめとしたNHK話題作に多数出演。近年の主な出演映画作品は、『るろうに剣心』シリーズ、『HOKUSAI』(21)、『99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE』(21)、『ゴジラ-1.0』(24)、『犯罪都市 NO WAY OUT』(24年2月公開)ほか。「ララLIFE」ではMCを務めるなど幅広く活動。
Staff
脚本・監督𠮷田恵輔 よしだけいすけ
1975年生まれ、埼玉県出身。東京ビジュアルアーツ在学中から自主映画を制作する傍ら、塚本晋也監督作品の照明を担当。2006年、自主制作映画『なま夏』(06)で、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門のグランプリを受賞。同年、『机のなかみ』 で長編映画監督デビュー。2008年に小説「純喫茶磯辺」を発表し、自らの手で映画化。2021年公開の『BLUE/ブルー』、『空白』で、2021年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第34回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞で監督賞を受賞。『空白』は、第76回毎日映画コンクール・脚本賞、第43回ヨコハマ映画祭で作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞と4冠に輝いた。『さんかく』 (10)、『ばしゃ馬さんとビッグマウス』 (13)、『麦子さんと』 (13)、『犬猿』(18)、『愛しのアイリーン』(18)、『神は見返りを求める』(22)などオリジナル脚本の作品を数多く手がけるほか、人気漫画を原作とした、『銀の匙 Silver Spoon』 (14)、『ヒメアノ〜ル』 (16)などの話題作も監督している。
専門学校・東京ビジュアルアーツ在学中から自主映画を制作し、塚本晋也監督の「BULLET BALLET バレット・バレエ」(00)をはじめ、PVやCMの照明を担当する。2005年、初監督作の中編「なま夏」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭のファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門でグランプリに輝く。翌06年、「机のなかみ」で長編デビュー。自身の小説を映画化した「純喫茶磯辺」(08)をはじめ、「さんかく」(10)、「ばしゃ馬さんとビッグマウス」「麦子さんと」(ともに13)などオリジナル作品を多く手がけるほか、「銀の匙 Silver Spoon」(14)、「ヒメアノ~ル」(16)など人気漫画の実写化でもメガホンを取る。その後も、「犬猿」「愛しのアイリーン」(ともに18)、「BLUE ブルー」「空白」(ともに21)などといった話題作を次々と発表している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/吉田恵輔
AC(イオンシネマ)みなとみらい:14:00-16:15 (119分)
https://www.aeoncinema.com/cinema2/minatomirai/movie/148669/index.html
https://hlo.tohotheater.jp/net/movie/TNPI3060J01.do?sakuhin_cd=023878