3月29日(金)公開『美と殺戮のすべて』|予告編
ヴェネツィア国際映画祭最高賞(金獅子賞)受賞!
アカデミー賞(R)ノミネートほか世界が称賛した闘争の記録。
3月29 日(金)、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、
グランドシネマサンシャイン池袋ほかロードショー!
https://klockworx-v.com/atbatb/
写真家ナン・ゴールディン、彼女はなぜ戦わなければならなかったのか
未来を生きるために、今我々が知るべき彼女の人生がここに記されている
1970 年代から80 年代のドラッグカルチャー、ゲイサブカルチャー、ポストパンク/ニューウェーブシーン……当時過激とも言われた題材を撮影、その才能を高く評価され一躍時代の寵児となった写真家ナン・ゴールディン。2023 年には、イギリスの現代美術雑誌ArtReview が発表するアート界で最も影響力のある人物の1位に選出されるなど今日に至るまで世界にインパクトを与え続けている。
2018年3月10 日のその日、ゴールディンは多くの仲間たちと共にニューヨークのメトロポリタン美術館を訪れていた。自身の作品の展示が行われるからでも、同館の展示作品を鑑賞しにやってきたわけでもない。目的の場所は「サックラー・ウィング」。製薬会社を営む大富豪が多額の寄付をしたことでその名を冠された展示スペースだ。到着した彼女たちは、ほどなくして「オキシコンチン」という鎮痛剤のラベルが貼られた薬品の容器を一斉に放り始めた。「サックラー家は人殺しの一族だ!」と口々に声を上げながら……。「オキシコンチン」それは「オピオイド鎮痛薬」の一種であり、全米で50万人以上が死亡する原因になったとされる<合法的な麻薬>だ。果たして彼女はなぜ、巨大な資本を相手に声を上げ戦うことを決意したのか。大切な人たちとの出会いと別れ、アーティストである前に一人の人間としてゴールディンが歩んできた道のりが今明かされる。
写真家ナン・ゴールディン、彼女はなぜ戦わなければならなかったのか 映画『美と殺戮のすべて』日本版予告編
〜見どころ〜
1970年代から1980年代のドラッグカルチャーやゲイサブカルチャー、ニューウェーブシーンを題材にしてきた写真家ナン・ゴールディンのドキュメンタリー。依存症や中毒死が急増しているとされる医療用鎮静剤の製薬会社に対する批判活動を続ける彼女の姿を、その軌跡をたどりながら追う。監督は『永遠に続く嵐の年』などのローラ・ポイトラス。
〜あらすじ〜
ドラッグカルチャーやゲイサブカルチャーを題材にした作品でアート界に衝撃を与えてきた写真家ナン・ゴールディン。2018年3月10日、彼女は仲間たちと共にニューヨークのメトロポリタン美術館を訪れ、製薬会社を経営する大富豪から多額の寄付を受けた展示スペース「サックラー・ウィング」に、鎮痛剤オキシコンチンのラベルを貼った薬品の容器を放り投げる。この薬品は依存症や中毒死を急増させているとされるものだった。映像では、こうした行動を取る理由が、ゴールディンの歩んできた道のりと共に明かされる。
劇場公開:2024年3月29日
作品情報:https://www.cinematoday.jp/movie/T002…
公式サイト:https://klockworx-v.com/atbatb/
(C) 2022 PARTICIPANT
https://eiga.com/movie/97623/
「シチズンフォー スノーデンの暴露」で第87回アカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞したローラ・ポイトラス監督が、写真家ナン・ゴールディンの人生とキャリア、そして彼女が医療用麻薬オピオイド蔓延の責任を追及する活動を追ったドキュメンタリー。
ゴールディンは姉の死をきっかけに10代から写真家の道を歩み始め、自分自身や家族、友人のポートレートや、薬物、セクシュアリティなど時代性を反映した作品を生み出してきた。手術時にオピオイド系の鎮痛剤オキシコンチンを投与されて中毒となり生死の境をさまよった彼女は、2017年に支援団体P.A.I.N.を創設。オキシコンチンを販売する製薬会社パーデュー・ファーマ社とそのオーナーである大富豪サックラー家、そしてサックラー家から多額の寄付を受けた芸術界の責任を追及するが……。
2022年・第79回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。第95回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞にノミネート。
2022年製作/121分/R15+/アメリカ
原題:All the Beauty and the Bloodshed
配給:クロックワークス
劇場公開日:2024年3月29日
公式サイト:https://klockworx-v.com/atbatb/
1970年代から80年代のドラッグカルチャー、ゲイサブカルチャー、ポストパンク/ニューウェーブシーン…… 当時過激とも言われた題材を撮影、その才能を高く評価され一躍時代の寵児となった写真家ナン・ゴールディン。2018年3月10日のその日、彼女は多くの仲間たちと共にニューヨークのメトロポリタン美術館を訪れていた。自身の作品の展示が行われるからでも、同館の展示作品を鑑賞しにやってきたわけでもない。目的の場所は「サックラー・ウィング」。製薬会社を営む大富豪が多額の寄付をしたことでその名を冠された展示スペースだ。到着した彼女たちは、ほどなくして「オキシコンチン」という鎮痛剤のラベルが貼られた薬品の容器を一斉に放り始めた。「サックラー家は人殺しの一族だ!」と口々に声を上げながら……。
「オキシコンチン」それは「オピオイド鎮痛薬」の一種であり、全米で50万人以上が死亡する原因になったとされる<合法的な麻薬>だ。果たして彼女はなぜ、巨大な資本を相手に声を上げ戦うことを決意したのか。 大切な人たちとの出会いと別れ、アーティストである前に一人の人間としてゴールディンが歩んできた道のりが今明かされる。


オピオイドとは、ケシから抽出した成分やその化合物から生成された医療用鎮痛剤(医療用麻薬)で、優れた鎮痛効果のほか多幸感や抗不安作用をもたらす。1995年、米国では製薬会社パーデュー・ファーマがオピオイド系処方鎮痛剤「オキシコンチン」の承認を受け、常習性が低く安全と謳って積極的に販売。主に疼痛治療に大量に処方されるようになり、2000年頃から依存症や過剰摂取による中毒死が急増。全米で過去20年間に50万人以上が死亡し、大きな社会問題となっている。
Profile
写真&スライドショー・製作
ナン・ゴールディン
1953年9月12日生まれ。写真家。同世代で最も重要かつ影響力のあるアーティストの一人で、率直で深く個人的なポートレートを通じ、写真芸術に革命をもたらしている。11歳のときに姉バーバラが自殺。両親との折り合いが悪くなり、既成の教育システムにも嫌悪を抱くようになる。両親のもとを離れ、オルタナティブ・スクールと呼ばれる自由で進歩的な学校に転校。思春期におけるこうした体験は、その後の彼女の精神形成に大きく作用し、仲間たちとの共同生活を「拡大家族」と呼び、その存在を偽りなくありのまま記憶しておくために写真を用いる独特の表現スタイルを形成する。1970年代以降、ジェンダーやノーマリティの定義を作品で探求、自身の人生とゴールディンを取り巻く友人たちの人生を記録することで、彼らのコミュニティに声と可視性を与える。1980年代、彼女の 「拡大家族」のイメージは、代表的なスライドショーであり、最初の写真集『性的依存のバラード』の主題となる。1985年、ホイットニー美術館のビエンナーレに展示され、1996年に同美術館で大規模な回顧展が開催される。2001年には、パリのポンピドゥー・センターで2度目の回顧展が開催。2022年秋に彼女のキャリアを網羅した3度目となる回顧展「This Will Not End Well」がストックホルム近代美術館で開催された。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ナン・ゴールディン
https://kotobank.jp/word/ゴールディン%28Nan%20Goldin%29-1537684
監督・製作
ローラ・ポイトラス
1964年2月2日生まれ。ドキュメンタリー映画作家、ジャーナリスト、アーティスト。イラク戦争に焦点を当てた『My Country, My Country(原題)』(06)でアカデミー賞、インディペンデント・スピリット賞、エミー賞にノミネート、グアンタナモ収容所を題材にした『The Oath(原題)』(10)でサンダンス映画祭撮影賞、エディンバラ国際映画祭ドキュメンタリー部門審査員賞、ゴッサム・インディペンデント映画賞ドキュメンタリー賞を受賞。アメリカ政府のスパイ行為を告発したエドワード・スノーデンによる一連の事件のはじまりと真相に迫った『シチズンフォー スノーデンの暴露』(14)で、英国アカデミー賞、インディペンデント・スピリット賞、全米監督協会賞、ドイツ映画賞、ゴッサム賞などとともに、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞に輝く。これらの作品は、9.11後のアメリカ3部作と呼ばれている。
横浜ブルク13:13:35-15:45 (121分)
https://ttcg.jp/human_yurakucho/movie/1065300.html
https://joji.uplink.co.jp/movie/2024/20535