あとがき 本書の試みは、「東アジア共同体」という虚焦点から日本そして世界の歴史との対話(E.H.カー)を紡ぎ出そうとするものである。「虚焦点」とは、カントの「世界共和国」を持ち出すまでもなく、「発散光線があたかもそこから …
やってくる「ケア社会」において、「マイノリティ」をどのように位置づけたらいいのだろうか。まず大事なのは、マイノリティ概念を「実体」ではなく「関係」として理解できる人を増やさなければならないことだろう。実体概念(subst …
ヨーロッパのオルタナティブ教育を多少、研究・教育している者として、 「世界一幸せな国」デンマーク社会を知りたい、日本を知りたい、自分を探したい日本人にとって良いプログラム(英語と日本語使用)だと思います。 フォルケホイス …
2016年度「国際学入門」711(月)『「働く」とはどういうことなのか?』 日本社会の「労働状態」(国際社会からの勧告) 椎野信雄 ILO (International Labour Organization) 国際労働 …
日本社会は若者に冷たい社会だと、指摘している社会学者がいます。(山田昌弘『なぜ日本は若者に冷酷なのか:そして下降移動社会が到来する』東洋経済新報社,2013)現在の日本は、親に頼ることのできない若者、非正規雇用を余儀なく …
1.「ケア」の概念分析 「心のケア」「スキンケア」「高齢者ケア」「ターミナルケア」など、「ケア」という言葉が、日々よく聞かれます。ケアは、英語のcareのカタカナ表記で、その意味は「介護」「世話」「手入れ」などと説明され …